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人の心を動かす配色

2022.11.25デザイン

はじめに

宣伝効果を高めるための販促ツールを制作するにあたり、良い効果を与えるデザイン理論はいくつも存在します。その一つに「配色効果」があります。配色とは色の使い方を指しており、これにより人の心に大きく影響を与える可能性を最大限に引き出すことができるようになります。これまでの制作時に、とりあえずこの色を使ってみようかな...と言った気持ちで配色を決めていた方も少なくないのではないでしょうか。 この記事では、デザイナーではないノンデザイナーの方にもわかりやすい「人の心を動かす配色」について解説させていただきます。

色の基礎知識

まずはじめに色の基本的な知識について学び、色が持つ性質について理解を深めましょう。この章では色相環の図を参考にしながら解説していきます。

色相関

色の3属性について

色は必ず「色相・彩度・明度」と呼ばれる3つの属性を持ち合わせており、これらの数値を決めて組み合わせることでたくさんの色を作り出す仕組みになっています。属性について理解すれば配色のコツをある程度掴めると言っても過言ではありません。では属性について一つずつ見ていきましょう。

色相

色合いを意味しています。虹色は赤・橙・黄・緑...と七色で表現しますが、まさにこれが色相です。赤、青、緑などをさらに細かく表現すると「赤紫」や「青紫」「黄緑」などの色の名前が出てきます。

明度

色の明るさを意味しています。白は色の中で一番明るく、黒が一番暗い色と表現されます。

彩度

色の鮮やかさを意味しています。淡いピンクや濃いピンクと表現されます。

トーンを使って配色を考える方法

色は色相・明度・彩度の3属性のそれぞれの数値を組み合わせることで、たくさんの色を作り出すことができます。例えば赤色の明度をあげると明るめの赤に、彩度を上げれば鮮やかな赤に、彩度を下げると落ち着いた赤になります。トーンとは明度と彩度の組み合わせのことを言い、配色を考えるポイントの一つになります。

色相差

色相環と呼ばれるものを使って色相差を考えた配色方法です。
【類似色】例えば赤とオレンジなど色相環で隣り合った色は類似色と呼びます。類似色を使えば全体的にまとまりのあるデザインに仕上がります。
【反対色】色相環上、赤と緑系の中間色は反対側に位置していることから反対色と呼ばれます。反対色を使うとアクセント効果が生まれ一番伝えたいことを伝えることができるデザインに仕上がります。
このように色相差を使った色の組み合わせによって配色を考えることができます。

寒色・暖色・中性色

夏の冷たい食べ物を連想できるのは水色や青色、冬の暖かいコタツを連想できるのはオレンジ色や赤色。前者が寒色、後者が暖色です。緑色や紫色は暖かみや涼しさを感じないので中性色と識別されます。ここでは季節感をイメージとして取り上げましたが色の持つ性質や人が色に対するイメージは様々であり、これを利用して配色を考えることはとても重要なポイントです。

トーンを表す言葉とイメージ

ビビッドカラー

彩度が最も明るい色のことを言います。派手な色であるため活発的で勢いのあるイメージを持ちます。

ストロングカラー

ビビッドカラーの色味の彩度を少し下げた色のことを言います。ビビッドほどの派手さはないものの力強さを訴えるイメージカラーです。

ソフトカラー

ビビッドカラーから彩度を一番低くまで下げた色を言います。穏やかさと優しさのイメージを持っています。

グレイッシュカラー

グレーがかった色を言います。アースカラーとも呼ばれており落ち着きがあり自然なイメージを与えます。明度を上げるとライトグレイッシュカラーになります。

ダルカラー

ダル=Dullとは鈍いという意味です。ビビッドカラーから彩度と明度を下げた色合いで、大人っぽく格式あるイメージを与えます。

イメージや目的に合った配色を行う理由

人は文字を読むことよりも先に色で判断すると脳科学的に証明されていると言われています。
公共の場でのトイレマークを思い出してみてください。女性用は赤色、男性用は青色を使って描いてるのがほとんどだと思います。「男性用トイレ」という文字を読むよりも、青いマークをみた方が自分が向かうべき場所の判断をしやすくなるのです。

色が我々に与えるイメージについて

私たちの生活に色は欠かすことができません。ファストフード店やレストランチェーンなど飲食店の看板に赤色が使われていることが多い理由は、赤色が持つ「食欲が出る色=飲食店」というイメージを利用しているためというのが一説です。
イメージとは私たちのこれまでの経験と記憶から成り立っており、言葉と色の繋がりはとても深いものとなっています。たくさんのお客様に来てもらうことが目的の某ネット通販サイトのメインカラーには情熱と活発さを表す赤、お客様との信頼関係を築き上げたい組織のイメージカラーには安心安全で清楚なイメージを持つ青が圧倒的に多く採用されています。
相手に持たせたいイメージを表す言葉から連想される色をデザインに取り入れることが重要です。次の章ではイメージと色をつなげるための色彩心理を簡単に解説いたします。

色彩心理を利用した人の心を動かす配色

色彩心理では、色がどれほど人の心を動かし行動に影響を与えるかを数々の研究で立証されています。これを利用してマーケティング戦略に役立つ配色を考えてみましょう。

色彩心理を利用したマーケティング効果について

人の購買意欲を上げるためには、第一印象に大きく影響を与える「ビジュアル要素」を用いる必要があります。その要素で最も影響を与えるものが「色」なのです。また、ブランディングでも色は重要度が非常に高いものになっており、色の使い方によって認知度を80%も上昇し、これにより消費者の信頼性を左右するという調査結果が出ているほどです。(参照:” How do colors affect online purchase ” KISSmetrics)

効果的な色の使い方

色彩の基礎知識で記述した内容を踏まえながら、実践的な色の使い方をご紹介します。効果的な配色=ユーザビリティを高めて購買意欲も同時に上げることにつながります。ユーザビリティとは、消費者に取ってストレスがなく心地よいと感じられるものを作り上げる要素となります。

注目させる色の使い方

人が自然と一番初めに注目する色は暖色系です。青や緑色など寒色系の文字よりも、赤や黄色の文字に目を引きやすいということを理解すれば注目させたい色に何色を使うべきか、注目度をコントロールすることができます。カレンダーの休日や祝日は赤文字が使われていることが多いですし、街中のお店に貼られている「セール」の文字は赤色が多く使われています。

注目させる色を引き立たせる背景色の選び方

色の基礎知識でもお伝えした「色相差」と「トーン」を利用して背景色を考えます。より安心感を得られ信頼度が上がりやすいトーンを下げた青の背景に使う場合、黄色やオレンジなど暖色系のアクセントカラーを使うと、色相差により注目させたい文字に自然と目がいくようになります。

どちらが目に入りやすい?

POINT

背景色によって目に入りやすい色が変わる

コントラストに気を付ける

コントラストとは背景色と文字色の明度差に大きく差をつけることを言います。黒い背景に紺色の文字を書いても非常に読みづらく消費者にとってストレスになり、ユーザビリティが下がってしまいます。あえてコントラストの差を設けないデザインもありますが、文字の読みやすさを重視したいチラシやWEBデザインでは特に気をつけなければなりません。

配色比率を考える

配色比率とは、全体で使う色の割合のことを指しています。背景色が白、メインカラー(事務所のイメージカラーなど)が濃紺、アクセントカラーは黄色といった具合に使う色は3色程度で抑えておき、割合を7対2.5対0.5を目安に配色すると見た目がとてもスッキリして伝えたい内容をしっかりと伝えることができます。

配色比率とは

POINT

背景色にメインカラーを使用すると圧迫感のある雰囲気になりがちなので、使い方には注意が必要。

年齢層を考えた配色

読ませたい年齢層に会っていない配色もまた、ユーザビリティを下げてしまう要因になります。年配者をターゲットにしたい場合にはポップな配色はしませんし、反対に若者をターゲットにしている場合には彩度が低めの落ち着いた色を使うことはあまりありません。これは人の心理において自分の年齢層に合った色を無意識で認識しているためと言えます。安心感を与えることができる配色は主に、明度差を大きくすること・彩度を抑えることの2点に着目すれば、落ち着いた配色をすることができます。

年齢層を考えた配色

POINT

左は彩度・明度ともに高くポップなイメージが。右のように少し彩度を下げるだけで全体が落ち着く。

集客力アップにつながる配色パターン

事務所にあったイメージカラー、そして伝えたいことを色で表現し訴求力・集客力をアップしましょう。

誠実さをアピールできるネイビーを使った配色方法

ネイビー(濃紺など)をメインカラーとして使います。そこに黄色やオレンジなどの柑橘系カラーをアクセントに使うと相性がとてもよく、誠実な事務所のイメージを与えることができます。

第一印象で革命的な印象を与える配色パターン

モノトーンをメインカラーとして使います。アクセントカラーには暖色系の中で注目度が一番高い赤色を使います。モノトーンとは白・黒・グレーなどの無彩色のみを使った配色のことを指しています。

穏やかさと安心感で信頼度を高める配色パターン

穏やかさを表現するには、柔らかい色を使うのが好ましいです。柔らかさを持つ色とは明度・彩度が低めの中間色を指しています。これをグレイッシュトーンとも呼ばれており、落ち着いた雰囲気の中にも信頼度を上げたい時に配色を行うと効果的です。また老舗事務所のイメージを与えたい時にも使える配色パターンです。

知的なイメージを与える配色パターン

信頼感や誠実さのイメージを持っている青をメインカラーに、知的なイメージを持つ紫をアクセントカラーに使うと発想力豊かな事務所のイメージを与えます。紫と青の組み合わせは、近未来やテクノロジーといった印象も持ち合わせていますが、サブカラーにグレーなどを使うことで全体が落ち着きスッキリとまとまります。

まとめ

色の基礎知識を学んだ上で、意味のある配色を行うことはお客様にとってイメージが湧きやすく購買意欲を持っていただきやすいデザインに仕上がることからとても重要であることがわかっていただけましたでしょうか。
画像を交えながらいくつか説明させていただいた配色パターンをぜひ参考にしていただき、事務所のイメージとかけ離れることのなきよう、お客様に持っていただきたいイメージを念頭に置き配色を考えることを強くお勧めいたします。

AUTHORM.T.

制作部 チーフデザイナー

WEBデザインもグラフィックデザインもこなす二刀流デザイナー。
ホームページだけでなくチラシ・DMや事務所案内・パンフレットまで幅広い制作実績を有する。

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